退学→再受験→再入学

午前中にTVを点けたら競輪学校のドキュメント番組をやっていて
思わず見入ってしまいました。



軸になっていたのは二人の生徒。
ひとりは29歳にして安定した郵便局員の仕事を投げ打って入学するも
成績が低迷し続け、学校内のランク付けは一番下。


もうひとりは現役競輪選手を父に持つサラブレッドだが、
体格の小ささが災いしてか自分の思うようなレース運びができない。


そんな息子の悩みを知ってか知らずか、
ある日、父が新聞に「息子に見せたいレースをしたい(だったかな?)」
とコメントして臨んだレースはちょっと胸にこみ上げてくるものがありました。


一言で言えば『気っぷのいい走り』。
観客にも「ああ、彼はいい仕事したなあ」と納得させられる走りでした。


次の競輪競走訓練から見違えるように
行きっぷりのいいレースをするようになった彼。
さぞかし親父の背中は広くカッコよく見えたんでしょうねえ。
父親にして師匠、息子にして弟子。いい関係です。



一方、29歳落ちこぼれ組の彼には試練が訪れます。


1000mのタイムを取り、基準のタイムを
クリアーできなければ卒業させないというもの。
次々とパスしていく同期生のなかで
唯一人基準タイムをオーバーしてしまった彼。


教官も協力しての居残り特訓、同期から渡された激励の栄養ドリンク。
しかし健闘むなしく追試も不合格。
その時、試験結果を告げた教官からかけられた言葉が


「荷物をまとめて、即日学校を出るように」


他にも24歳未満までだった年齢制限が撤廃されて
30歳代や既婚者の生徒が増えているとか、
遠くから見たら壁にしか見えない急坂をピストのくそ重いギアで上る訓練は
やっぱり圧巻だなあとか、そりゃあれだけキツい訓練一緒に乗り越えれば
同期の繋がりも深くなるよなあとか充実の1時間でありました。
ビデオ録っとけば良かったです。



何より最後のオチに面食らいました。
彼のガッツに感服。