ワーキングプアとか知事汚職とかホワイトカラーエグゼンプションとか

私たちはあまりお金を使いません。
それはなぜかといえば、会社があまりお金をくれないことと
いまお金を使っちゃうと将来必要なときに使えなくなってしまう
不安が大きいからだと思います。


政治家のおじさんおばさんは「力になってくれませんか」といっても
1票をあまり相手にしてくれません。
まとまって、しかも確実に入れる見通しがないと
なかなか希望を聞いてくれません。


大きい会社の偉い人のそのまた偉い人は
働き方の仕組みを大きく変えようとしています。
それは何のためにするのでしょうか。より働きやすくするためでしょうか。


私たちの多くは会社に雇われています。社員だったり店員だったりしています。
それと同時にお客さんでもあります。
働いて会社からもらったお金で、私たちはお客さんになれます。


でも、いまは気前のいいお客さんにはなかなかなれません。
頂いたお給料の金額が、将来に対する不安がそれを許してくれないからです。


今回の新しい働き方を提案するときに、偉い人は
私たちの知らないうちに自分たちに都合のいい決まりごとを
いくつか滑り込ませようとしている気がします。


でも、果たしてそれは本当に会社にとって得なのでしょうか。
いまこの国の景気が実感的にイマイチなのは、
この国に気前のいいお客さんが少ないからだと思います。


新しい働き方になってしまうと、
その数はもっと減ってしまうかもしれません。


仮にそうなったときに、まさか
「少ないメチャクチャ気前のいいお客さんだけ相手にすればいいや」とか
「他の国に売るから買えない客のことなんて知らないよ」
なんて思ってやしませんよね?


『賃金が安く物価の高い国ニッポン』にしたまま
ほったらかしになんてしませんよね?