今月のコミックビーム

三宅乱丈イムリ』が新連載。どこか中世の西洋を
思わせるような世界を舞台に、大きな才能を内に秘めつつも
性格穏やかな少年を中心に話が展開されていく、
といった感じでしょうか。


三宅乱丈のざらっとした絵と、次から次へと畳み掛けるように
現される設定内容の豊富さに骨太な印象を受けました。
副編岩井ッスさんがweb日記で一押ししていたこの作品、期待します。


志村貴子放浪息子』。海水浴、なぜか三人。
頬をつねったり厄介者あつかいしたかと思えば動揺するほど心配したりと
情緒不安定な姉弟愛をみせる真穂。言葉にできない、ハッキリできない、
でも確実に在る感情。それをもてあます真穂にハラハラさせられます。


瀬谷くんはシュウくんに対する気持ちはかなり吹っ切れているように感じました。
いい兄貴分になってくれるといいんですが。


山川直人『コーヒーもう一杯』。アサガオとアイスコーヒー。
山川作品は“秋か冬の真夜中”のイメージが個人的に強いので、
アサガオを持って夏の昼の往来を歩く主人公のシーンが新鮮でした。


桜玉吉御緩漫玉日記』。一枚の絵に心惹かれる寿司屋の少年。
おっかないけど頼りがいのあるアニさん。華があって明るいおかみさん。
いいところでバイトしましたね玉吉さん。
最後の数ページはTVのエヴァのラスト2回を観ているような。