真夏のロシアンルーレット

駒大苫小牧1─1早実、延長引き分け再試合に<読売>
http://www.yomiuri.co.jp/sports/hsb06/news/20060820it03.htm?from=top


いやあ、シビれました。



三塁は踏ませても本塁は守る。
肉は切らせても骨は絶たせず。


ギリギリの場面でスクイズを読んで三塁走者を殺した早実のエース斎藤。
十五回表、疲労困憊のなか最終打者を相手に殆どの球で140キロ台を記録し
最後は147キロの速球で三振にしとめたその根性。
(最後はフォークでした。どうも147キロストレートの印象が
強かったもので…スミマセン)


十三回裏、二死三塁から連続敬遠で満塁にした末に
次打者を凡ゴロで切ってとり危機を脱した駒大苫小牧の大黒柱田中。
いかなるピンチにも強気な表情を崩さず、まるで仁王様のようなその気迫。


片足踏み外しても残った足で踏ん張ってなんとか踏み止まる場面の連続に
皮膚がピリピリするような緊張感を味わいました。
弱気の虫を見せたら負け、ビビッたら負けのまさにチキンレース


それにしても、ちょっと崩れれば瞬く間にヒビが四方に広がってしまうような
緊迫した状況の中、累積されてきたであろう疲労をものともせず
スコアボードに0を積み重ねてきた斎藤、田中両投手、まさに天晴れ。


素晴らしいものを見せてもらいました。