今号のビッグコミックスペリオール

霧島軍司がスケールアップして帰ってきた!


自らが凡人であることを認め、それを受け入れた上で
地に足をつけて戦いを挑む霧島。
覚悟を決めた人間は、なぜこうもカッコいいのでしょうか。


加藤による「一部の才能ある人々による改革」
vs霧島の「凡人を切り捨てない路線」の様相を呈してきましたが、
従来だと主人公サイドに振り分けられがちな凡人路線の主張を
あえて相手方に与えることで敵役にも十分な理を備えさせて、
双方に魅力のあるがっぷり四つの雰囲気を醸し出しています。


立ち去りながら、さりげなくミキにダメージを与える霧島に
ライバルとしての手強さをプンプン感じさせ、今後の展開が楽しみな
漫画:乃木坂太郎/原案:永井明『医龍』です。


三田紀房『マネーの拳』は不運な流れにもめげず、あくまで強気に
「勝つべくして勝つ」というケンのブレの無さがいいですね。
ただ、部下二人に不穏な雰囲気が…